PATRIC WATSON - WOODEN ARMS
To all the people who are related to music
一昨日、クラブ・ミュージック誌remixの元編集長/発行人だった小泉氏と数年ぶりに電話で話した。その音楽雑誌には、ボクも数年前に小泉氏からの依頼で、自由に書いていいという条件で、特別に自分用のカラー1ページ分頂いて、ちょうどファイヴ・コーナーズ・クインテットがフィンランドから表出してきた時期に、連載という形で1年半の短い間だったけれど、寄稿させていただいた。残念なことに、その雑誌は去年の暮れに休刊という形で事実上倒産し、現在は編集者すべてが刷新され、季刊という形でリニューアルして発
PATRIC WATSON - WOODEN ARMS ( SCR012CD )
行されている。この雑誌remixはボクがロックマガジンを編集していた頃に、翻訳スタッフとして関わってくれた京大生だった若野氏と、その友人だった小泉氏、現在美術評論家の椹木氏 ( 彼ら全員がロックマガジンの読者だった ) たちが'91年に設立したもので、会社の名前も" アウトバーン" ということでも、創刊当時からボクにとっ
ては、ある意味でロックマガジンの精神を受け継いでくれているかのように、とても近しい雑誌として彼らとたびたび交流させていただきもした。小泉氏との半時間ばかりの電話では現在の貧しい東京の音楽業界の現状や、出版業界のことなどに話が及び、また会いましょうと電話を切ったが、最もショックで、でも反面、彼は立派だなと思ったのは、今後の身の振り方だった。" もう音楽関係からは一切足を洗い、介護士として生きることにしました" という言葉だった。その資格も取得済みで,彼は現在奥多摩の実家に住みそれに向かって準備中だといっていた。このニッポンの音楽業界についていうなら、ボクがロックマガジンを創刊し,その後、千駄ヶ谷の編集室を借りて本格的にレコードに会社の洋楽部門のディレクターたちと関わっていたあの70-80年代初頭は、まだ、ボクのような癖のある評論家/編集人すらも暖かく受け入れ、音楽雑誌や評論家を育ててやろうという気風がレコード会社には溢れていた。担当者もサラリーマンというよりもすべてが根っからのロックやパンク好きの人間ばかりで、彼らがくれた広告の版下を頂きに、レコード会社を訪ねた時に、その広告に掲載されているアーティストのレコードをボクが誌面で取り上げなくとも、なにひとつ嫌な顔をされたことはなかった。それほどおおらかで、まだ音楽に力のあった時代だった。現在、ボクの知っているミュージシャンや評論家、音楽に関わっている人たちの生活は、当時と比較するとそれは惨めなものだ。経済などまるで回っていないし下りてもこない。もしボクが、今後、すべての活動に失敗した時、どこか田舎で小さな喫茶店のマスターにでもなって生きる勇気や覚悟があるだろうかと,問われている時代のような気がする。おそらくボクは、そうした潰しのきかない人生、プライドを捨てられない人生を歩んできたように思う。ボクのような、どうしようもないそんな奴は、加藤和彦氏のように、自分の人生を自分で終わらせる潔よさと覚悟も持たなければならないのだろう。だけど、これはきっと音楽関係者の話だけではなく、この時代を生きるすべての人たちに、いずれ降り掛かっていくだろう大きな問題なのだ。ねえ、自殺者がこんなに多い国なんて、どこにもないぜ。
Patrick Watson - Wooden Arms + Midnight Express + Slip Into Your Skin (Take Away Show)
http://www.youtube.com/watch?v=WN66lUMdeyc
***Una vez más gracias a La Blogotheque por brindarnos la oportunidad de ver grandes grupos de la escena indie convirtiéndose en auténticas cajitas de música allá por donde caminen.
For complete take away shows visit:
http://www.blogotheque.net
**今日はちょっとどころじゃなく、とても暗いブログになってしまったね。久しぶりに毎日外に出て、自転車であちこち新しい店用の物件を探しまわっていて、都会の空気や人間に直に触れ、ボクが思っていた以上に重く暗い空気が充満し、幸せじゃない顔をしたひとたちがあまりにも多いのに驚いたからだろう。部屋にずっと籠っていて、アーカイヴのための資料や翻訳、文章書きなどの作業に追われて、あまりにも現実を知らなかった自分が情けない。jaz' room nu thingsも残すところ半月ほどです。まだ一度も店に顔見せたことがなく、以前から興味を持っておられたなら、ぜひこれを機に足をお運びください。ボクは新しい店を探しに毎日元気に自転車に乗って楽しく奔走しています。いまのところ、Oblique Strategiesには手をつける時間的余裕はありませんが、ブログは頻繁に更新できるでしょう。肝心のパトリック・ワトソンのことや、彼の音楽について書くのを忘れたが、Bricolageのシネマティック・オーケストラの項目に、彼に付いての記述がありますので、参照してください。
http://www.nu-things.com/blog3/2009/12/the_cinematic_orchestra.html
PATRIC WATSON - WOODEN ARMS ( SCR012CD )
1. Fireweed
2. Tracy's Waters
3. Beijing
4. Wooden Arms
5. Hommage
6. Traveling Salesman
7. Big Bird in a Small Cage
8. Down at the Beach
9. Man Like You
10. Where The Wild Things Are
11. Machinery of the Heavens
arrangements: Patric Watson, Mishka Stein, Robbie Kuster, Simon Angell
produced by Patrick Watson and the Wooden Arms
string and horn arrangements by Patrick Watson except for Hommage by Robbie Kuster
recording engineer: Mathieu Parisien
mixed by Patrick Watson, Jean Massicotte and Mathieu Parisien
additional mixing: Manuel Marie
mastered by Ryan Morey at Ryebread mastering
SECRET CITY RECORDS 2009