ROSALIA DE SOUZA " D'IMPROVVISO "

PEGGY MOFFITT
60年代、ペギー・モフィット ( Peggy Moffitt ) というファッション・モデルがいた ( 後に詩人 ) 。写真家ウィリアム・クラクストンとの不倫、結婚というロマンティックな話題もあったが、それ以上に彼女の長いつけマツゲと濃いアイ・メイクアップと、ファイヴ・ポイントと呼ばれたヘアースタイル ( ニッポンの歌舞伎のメイクアップからヒントを得たという ) は、スキャンダラスでキラキラ・サイケの60年代という自由な時代の空気に満ちあふれていた。クラクストンとの写真集" The Rudi Gernreich " 、ドキュメンタリー映画 " Jazz
Seen " 、20歳の新進気鋭のカメラマンの日常から60年代ロンドンのポップカルチャーを描いていた作品ミケランジェロ・アントニオーニ( Michelang elo Antonioni )の映画 " 欲望 " ( Blow-up、1966年、英)で彼女の顔が見られるが、なんといってもブルーノートのLou Donaldson " Mr. Shing - A - Ling " のジャケット写真に使われているモデルが彼女だというほうが分かりやすいだろう。また、 '66年に制作されたウィリアム・クライン( William Klein ) のフランス映画 " Who Are You, Polly Magoo? "は、ブルックリン生まれの20歳のパリのファンションモデル、ポリー・モグーに扮したドロシー・マガウアン ( ヴォーグのカヴァーガール) 主役のドキュメンタリータッチの映画だが、そこにもペギー・モフィットの姿がみられる。

60's fashion peggy moffitt

Qui êtes-vous, Polly Maggoo?
http://www.youtube.com/watch?v=xccHBvEZcgQ&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=cQ4geMUx6bQ&feature=related

ニナ・リッチのサングラスをかけたイタリアのブラジリアン・シンガー、ロザリア・デ・ソーザ ( Rosalia De Souza ) のニュー・アルバム " D' improvviso " のジャケット写真をみていたら、ついペギー・モフィットや、アンディ・ウォーホルの60年映画に数多く出演していた60年代のファッション・アイコン、イーディ・セジウィック( Edie Sedgwick ) などの、60年代ファッションのことをイメージしてしまったのだが、おそらく60年代後半のモードは、今後もクラブジャズ・シーンやロックシーンでもたびたび再構築されることだろう ( 一時モンドテイストの再構築もあったが、あれはダサい。もっと音楽的にジャズ的なるものの要素のつよい) 。ロザリア・デ・ソーダの今回のアルバムは、イタリア国内で2万枚以上のセールスを記録したというマリオ・ビオンディのアルバム "Handful Of Soul "をプロデュースしたルチアーノ・カントーネが担当し、バックにはファブリッツォ・ボッソをはじめとするハイ・ファイヴ・クインテットのメンバーらが固め、ブラジリアン・シンガー、トコも作曲とヴォーカルで参加している。全体的には人生への愛を歌う過去のブラジリアン・ミュージックの伝統を崩すことなく、それに加え60年代テイストのボサノヴァ、アフロジャズ、ポップといった感の音楽だ。ブガルーの影響がみられる " カロライナ・キャロル・ベラ "、 リズムン・ブルースの “ Luiza Manequim ”、アフロジャズ風の " Amanha ” などなど、セクシーで色気のある音楽が収録されている。余談だが、若い頃ボクのかけていた真っ黒なサングラスもニナ・リッチ製だったw。

ROSALIA DE SOUZA / D'IMPROVVISO ( SCLP 443 )
A: 1. Banzo 2. Candomblé 3. D'Improvviso
B: 1. Carolina Carol Bela 2. O Cantador 3. Opiniao 4. Ondina
C: 1. Sambinha 2. Quem Quiser Encontrar O Amor 3. Samba Longe 4. 5 Dias De Carnaval
D: 1. Luiza Manequim 2. Amanha 23. Bossa 50
Rosalia De Souza – Vocals
Luca Mannutza – Piano
Fabrizio Bosso - Trumpet
Max Ionata – Tenor Saxophone
Gianfranco Marchesi – Trombone
Pietro Ciancaglini - Double bass
Lorenzo Tucci - Drums
Roberto Rossi - Percussion
Simone Hagglag – Bongos and Congas (track 02)
Sandro de Bellis - Congas Toco – Vocals (tracks 02, 08, 09)
SCHEMA RECORDS 2009

Rosalia De Souza - "Carolina Carol Bela"
http://www.youtube.com/watch?v=zs1-VpBqC8c
Jorge Ben e Toquinho - Carolina Carol Bela
http://www.youtube.com/watch?v=oBXfpFzTNCE&feature=related

Rosalia
http://www.myspace.com/rosaliadesouzampb

**おまけ
60's Fashion

*80年代の初めに中村とうよう氏が、 " 音楽をブティックで買うな "と、まあ、ボクの編集していた雑誌 " ロックマガジン " を批判するような評論をニュー・ミュージック・マガジンで書いていたことがある。それに対しての返答として、ぼくは新衣装音楽というコンセプトを作り、ロックマガジンで特集を組んだことがある。clothes music、 " 音楽をブティックで買っておいで " と。我々の聴く音楽なんて、洋楽のジャズ、ロック、クラシック、民族音楽であれ、なんであれ、すべてが借り物の衣装を身につけるような行為だ。ただ現在は、ミュージシャンやオーディエンスが、すこしはロックやジャズという衣装の着こなしをうまくマスターできるようになったというくらいのものだ。そこに我々の存在証明、アイデンティーなどはないのだ。

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2009年02月06日 21:25 に投稿されたエントリーのページです。

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