« SANNA PAANANEN + FIVE CORNERS QUINTET "Hot Corner " | メイン | LOVE RECORDS / FINN JAZZ »

SAHIB SHIHAB + SABU MARTINEZ

ジャズ史のなかの巨人のひとりであるサクソフォーン奏者サヒブ・シハブは、クラブジャズ、nu jazz、Finn Jazz、ハードバップなどを変遷してきたボクの中では現在最も注目しているアーティストのひとりだ。このサヒブ・シハブの存在がボクのなかで大きくなったのは、2004年にイタリアSchemaからリリースされたGerardo Frisina " Blends Sabu Martinez & Sahib Shihab " の12インチEPでのサヒブ・シハブとサブ・マルチネスのふたりの巨匠に捧げた作品からだが。
SABU MARTINEZ + SAHIB SHIHAB / WINDS & SKINS The Swedish Radio Recordings 1978 ( MELLO LP 6 )
13歳でルター・ヘンダーソンのバンドでサックスを始め、14歳ではバップ・エクスプローションに感染し、急速にパーカーの影響を受けアルトイストの道を歩み、セロニアス・モンクのオリジナル"round about midnight "のなかのソロで聴かれるように早咲きの才能を見せ始めていた。その後、Art Blakey、Kenny Dorham、
Miles Davis、Benny Golson、Tadd Dameron、John Coltraneなどの伝説的ジャズメンとのレコーディングが続く。'59年にシハブはQuincy Jones Bandのツアーに誘われ、当時彼はニューヨークの空気と人種的差別に疲れ果てていて、彼にとってはそのツアーこそがそれらのストレスから逃れるチャンスだったのだ。結局彼はニューヨークを捨てスカンジナヴィアのデンマークとスウェーデンに10年もの間定住することになる。'61年にフランシー・ボー
ランド/ケニー・クラーク・ビッグバンドに参加し、12年間にもわたる歴史的物語りが始まったというわけだ。この北欧滞在時のサヒブ・シハブがセッションで残した作品こそが、FCQ以後のジャズを希求しているいまの我々にとっては最も感性にぴったりくるものと断言できるだろう。サヒブ・シハブのバリトン、フルート、アルト、ソプラノなどを自在に吹きこなすマルチ・リードのテクニックや、ハード・バッパーからビッグ・バンドを横断し、黒人としてのアイデンティティーを喪失したなかで生まれた特に60年代後半から70年代にかけてのヨーロッパ的なアレンジやアプローチに現在のジャズ的なるものが持つリアルな感覚とがぴったり合致してしまうのだ。それらはまるでグローバリズムのなかで溺れる寸前の我々の国籍不明の存在、寄るべないメランコリックな感情にも似ていてクールだ! サヒブ・シハブ(1925年ジョージア州サヴァナ生まれ、1989年テネシー州で死去)、そして同じ時代を同じように生きたルイス・サブ・マルチネス ( Louis "Sabu" Martinez/ July 14, 1930―January 13, 1979 / ディジー・ガレスピー、ホレス・シルバー、J.J.ジョンソン、ケニー・クラーク、フランシー・ボーランド、アート・ブレーキーなどとセッションした打楽器奏者 )によるアルバム" Winds & Skins " がリリースされた。 '78年、マルチネスの亡くなる一年前にスウェーデン / ストックホルムのラジオ放送のために残したそのスピリチャルなラテンジャズ・セッションには、二人の息子jonny とReneもパーカッションで参加していて、 " The Distorted Sioux Indian "、" Arroz Con Leche "という曲ではサヒブがアンプリファイド・サックスを吹きまくるという聴きごたえのある作品だ。そして、もう1枚はサブ・マルチネスが70年代に率いていた自身のグループでの" Burned Sugar "。 '73年にスウェーデンで録音され、サブのコンガをフューチャーしたラテン・ファンク・ビート。サックス/フルートでBernt Rosengren、エレクトリック・ピアノでWlodek Gulgowski、ドラムスでStephan Mollerなどがサポートしている。

SABU MARTINEZ + SAHIB SHIHAB / WINDS & SKINS The Swedish Radio Recordings 1978 ( MELLO LP 6 )
side 1: 1. Nus 2. the Distorted Sioux Indian 3. A Memo To Art Blakey
side 2: 1. Ghandi's Candies 2. Arroz Con Leche 3. Roster Kring Temat God Och Dalig Service 4. Sondagsbladet
mastered on May 21, 2008 by Claes Persson at CRP Recording
project co-ordination for Mellotronen by Stefan Dimle and Jonatan Hedlund
*sabu Martinez / Sahib Shihab / Ivan Krillzarin / Daoud Amin / Johnny and Rone Martinez
MELLOTRONEN 2008
*ジャズ関係のアルバムには珍しくリミテッド・エディションとして大理石模様の美しいMulticolour Vinylが使われている。これもクラブジャズ・リスナーを意識しての戦略か?

SAHIB SHIHAB - OM MANI PADME UM - RARE VERSION
http://www.youtube.com/watch?v=Y7ojxybHrIM&feature=related

SAHIB SHIHAB
http://www.youtube.com/results?search_query=SAHIB+SHIHAB&search_type=&aq=f


SABU MARTINEZ / BURNED SUGAR " The Swedish Radio Recordings 1973 " ( MELLO LP 5 )
side 1: 1. Burned Sugar
side 2: 1. Mamabollo
2. Bernt
Subu Martinez ( bongo, congas, bukoba, talking drums, tympani, gong, various sound and percussion effects )
Bernt Rosengren ( sax & flute )
Wlodek Gulgowski ( electric piano )
Stephan Moller ( drums )
Mr X ( electric bass )
the music were recorded at The Swedish Radio in Stockholm on April 12, 1973
SR RECORDS 1973 / MELLOTRONEN 2008

http://www.mellotronen.com
http://www.hipwax.com/sabu/

About

2009年01月18日 01:28に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「SANNA PAANANEN + FIVE CORNERS QUINTET "Hot Corner "」です。

次の投稿は「LOVE RECORDS / FINN JAZZ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35