NICOLA CONTE and His Group / SKETCHES OF SAMBA (SCHEMA scep 436)
セルジオ・メンデスの良く知られている曲"Groovy Samba"から始まるニコラ・コンテの10インチEP"SKETCHES OF SAMBA"には、この6月に亡くなった南米人の管楽器奏者J.T.メイレリス(J.T.MEIRELLES)に捧げられた"Solo"、ニコラ・コンテのオリジナル曲 " Paper Clouds "、"The Nubian Queens"の4曲が収録されている。この秋リリースのアルバム「Ritual」に先駆けて発売され
たもので、今回の彼のセットにはFabrizio Bossoのトランペット、Jose' James、Kim Sandersのヴォーカル、"Solo"では5コーナーズ・クインテットからTeppo Makynenのドラムス、Timo Lassyのフルートなどなど、12人の現在のヨーロッパジャズを代表する旬ともいえるメンバーがバックアップしている。ニコラ・コンテは勿論ギターで。全体的にはサンバの旋律を持つnu cool jazz短編集とでも言おうか、60年代ジャズ・ボッサの再構築が大きなコンセプトだが、オリジナルが歌ものというところにニコラ・コンテの音楽的限界も感じる。それも初期の"Kind Of Sunshine"にあった輝きも感じられないし、奇麗に作られてはいるが、おためごかし。しかしそうは言っても、いまはニコラ・コンテのレコードを購入するしか手がないのだ。それほど不毛不作の時代。
A: 1. Groovy Samba
Fabrizio Bosso (trumpet) Daniele Scannapieco (tenor sax) Pietro Lussu (tenor sax) Nicola Conte (guitar) Pietro Ciancaglini (double bass) Lorenzo Tucci (drums)
2. Solo
Timo Lassy (flute) Sandro Deidda (tenor sax) Pietro Lussi (piano9 Nicola Conte (guitar) Pietro Ciancaglini 8double bass) Teppo Makynen (drums)
B: 3. The Nubian Queens (samba version)
Jose' James (lead vocals) Sandro Deidda (flute, tenor sax) Giovanni Amato (trumpet) Mario Corvini (trombone) Pietro Lussu (piano) Nicola Conte (guitar) Pietro Giancaglini (double bass) Lorenzo Tucci (drums) Pierpalo Bisogno (vibes, bongos) horns arranged by Sandro Deidda
4. Paper Clouds (uptempo version)
Kim Sanders (lead vocals) Gaetano Partipilo (flute) Nicola Conte (guita) Pierpaolo Bisogno (vibes, congas) Pietro Ciancaglini (double bass) Lorenzo Tucci (drums)
recorded at Sorriso Studio in Bari in 2006 and 2007
sound engineer:Tommy Cavalieri
produced by Nicola Conte
SCHEMA RECORDS 2008
Nicola Conte
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=147830070
Meirelles & Dom Salvador Trio - O Barquinho (1966)
http://www.youtube.com/watch?v=QsFtLrNGl5Y&feature=related
Meirelles e Os Copa 5 / Samba Jazz !!
ENRICO INTRA TRIO / JAZZ IN STUSIO (SCHEMA / REARWARD RW 126LP)
side 1: 1. Percussion 2. Nardis (M.Davis) 3. Pittura 4. A Foggy Day (Gershwin) 5. Tra Bop
side 2: 6. John Lewis 7. Classic Jazz 8. You Stepped Out Of A Dream (Brown) 9. Tre, Tre, Tre 10. Fiora Blues
recorded Oct,1962
Enrico Intra(p)
Pallino Salonia(b)
Pupo De Luca(ds)
SCHEMA / REARWARD 2008
この"Jazz In Studio”というアルバムが中古盤相場で30万円もしていたというバカらしさにも驚くが、エンリコ・イントラがこの日本で当時神格化されていたジャズ・ピアニストだというのにも驚く。いまでもそうだが、どジャズファンというのはほんとに聴く耳持っているのかな。スウィングジャーナルとか、ジャズ専門誌が取りあげているレコードをみると、その感受性の鈍さに、愕然とさせられる。さて、'35年ミラノ生まれで、50年代からトリオで活動を始め、幾枚かの素晴らしい作品を残しているらしいが、この作品は62年にイタリアのコロンビアからリリースされたデヴューLP でスキーマからリイシューされた。5ヶ月間のスタジオ・リハーサルの上に完成させた、一種、捧げもののようなアルバムというには、ピアニストのテクニックを強調しただけの"どジャズ"で無感動なものだ。"Classic Jazz"を聴くくらいならクラシックのスクリャービンでも聴くよ。過去に30万円もしたレアものというコピーに惑わされないように。
CARL DREVO und die CLARKE - BOLAND BIG BAND / SWING, WALTZ, SWING, (RW 125 LP)
side 1: 1. Fruhlingsstimmen (J. Strauss) 2. My Favourite Things (R. Rogers)
3. Schon ist die Welt (F. Lehar) 4. Wives And Lovers (B. Bacharach)
5. Rosenkavalier (R.Strauss)
side 2: 1. Claudia (K. Drewo) 2. By Strauss (G. Gershwin) 3. Kaiserwalzer (J. Strauss) 4. Just Give Me Time (F. Boland) 5. Keep On Keeping On (J. Woode Jr.)
Trumpets : BennyBailey /Jimmy Deuchar /Dusko Gojkovic /Shake Kean
Trombone : Ake Pearson /NatPeck
Saxophones : Derek Humble /Karl Drewo /Sal Nistico /Sahib Shihab
Rhythm : Francy Boland /Jimmy Woode /Kenny Clarke /Fats Sadi /Bora Rokovic
recorded in Koln, in February 28th, 1966
recording engineer Wolfgang Hirshmann
(p) 1966 (c) edizioni ishtar snc.
SCHEMA / REARWARD 2008
ウィーン出身のテナー・サックス奏者、カール・ドゥレヴォをフィーチャーしたクラーク=ボーラン・ビッグバンドの'65年の作品。ヨハン・シュトラウス "Fruhlingsstimmen (春の声) "から"マイ・フェイバレット・シングス"、バカラックの"Wives And Lovers"など誰もが聞き覚えのあるスタンダードと、ユーロジャズ独特のクラシカルな選曲とダスコ・ゴイコヴィッチ、サヒブ・シハブなどのいまやクラブジャズ・ファンにもお馴染みの名前もみられる。アレンジャーにはユーゴのピアニストBORA ROKOVICを迎えている。ノスタルジックなビッグ・バンド・ジャズワルツ。
※6年ほど前からファイヴ・コーナーズ・クインテットやFinn Jazz、ニコラ・コンテなどの音楽を聴き続けていて一昨年そのピークを迎えたことを実感した。あれ以上の動きはもう期待できないだろう。その後、After nu Jazzとして、このようなレアなジャズも聴くようにはなったが、果たしてこうした動向がクラブシーンの新しい道を切り拓くかというと、もはや疑問だろう。海外でのnu jazzに影響されて表出してきたニッポンのクラブにおけるclub jazzの動きも、花開く前にもうすでに萎んでしまっていて終わってしまったようだ。いますべての音楽が失速していくのは、なにが原因だろうかと、考えることすら、正直もう嫌になったよ。その答えははっきりしてるよ。音楽以前に手がつけられないほど壊れた人間や病んだ人間が増殖しているからだ。いまではすっかりどこかへ置き忘れてきた誰の心にもあった言葉にはできない心の襞のような、繊細さと、ひととしてのプライドや品格をなくしちゃ、お前ら人間じゃねえよ。