夏の熱い夜はアフロジャズに限る。昨夜のエレクトロニクス+ジャズサックスの藤原大輔と、アフリカン・パーカッション+歌のオマールによるステージは過去に彼らのステージを3度体験しているが最高のポリ・グルーヴが渦巻いていた。久しぶりに会った藤原の体調やメンタルな部分も、過去の彼に比べるとずいぶんと良くなっていて、それが音楽的にも如実に表われていて、ずっと悩み続けていたのであろう彼のやるべき音楽の指針やヴィジョンを明確に掴んだ自信に溢れた素晴らしいステージだった。2、3年前まで彼はデトロイト・テクノのジェフ・ミルスやURのセッションにも参加していて、2年前のnu thingsのステージで初めて彼の音楽に触れたときには、デトロイトテクノを引き摺った90年代のハード・トランステクノのようなちょっと時代遅れの音楽を展開していて、ステージが終わった後、彼に"こんな音楽をやっていたら、キミはもったいないよ"と失礼を承知で言ってしまったことがある。21世紀のテクノのあるべき音楽として、カール・クレイグをみてもすべてが"ジャズ的なるもの"に変容しているからで、本来ジャズミュージシャンである彼がその記号を使わない手はないだろうと思ったからである。昨夜の藤原大輔の音楽はテクノとジャズとアフリカンのポリリズムが融合したラップトップ・ジャズで、彼独自の世界観が見事に表現されていた。ステージ前の合間にnu thingsの近くにある南船場のカフェで彼らとお茶した時に話してくれた東京での音楽業界の現状、ジャズにおけるアフリカという記号、過去のジャズを時代に対応したものへ再構築する夢、クラブカルチャーに伝統のないことなど、とても有意義な夜だった。藤原大輔の音楽はまだまだ発展途上で、今後より"ジャズ的なるもの"に変容していくことだろう。それにしてもオマールのパーカッションの神に通じているかのような波動がボクの身体と共鳴していたのには・・・。
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FUJIWARA Daisuke (a.k.a quartz head) - sax, electoronics
Omar GUAINDEFALL - djambe, vo