ドイツ、ベルリンのトリオ「KOKO+1」の斉藤易子と、TONE QUARTETの影山朋子のヴィブラフォンをフィーチャーした昨夜のイヴェント「Stick Up!」は、普段nu thingsで聴きなれているnu jazzやClub Jazz、リアルジャズとは違ってKOKO+1は室内楽ジャズのようで、ヴィブラフォンとピアノ、そしてベース・クラリネットという普段そんなに耳にすることのない編成でとても新鮮だった。丁度タイミングよろしくOblique Strategiesで70年代のヨーロッパでのフリージャズをアーカイヴしているところだったので、最近その周辺のジャズをよく聴いていたせいだろうか、'70年代のインカスなどにあったフリージャズのグルーヴと似たものを感じた。全曲オリジナルの、ニコ・マインフォルドのピアノのクラシカルなテイストのなかに、フリージャズ的アプローチのトピアス・シルマーのベース・クラリネットと斉藤易子のヴィブラフォンが溶け合いニッポンのジャズシーンではめったに聴けない、ちょっぴりリリシズムも感じる室内楽ジャズが聴けた。彼女たちはまだ30歳前半のジャズミュージシャンだが、ヨーロッパのジャズシーンはきっと奥が深いんだろうな。
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KOKO+1 齊藤易子(サイトウタイコ) (vib) ニコ・マインホルド(p)
トビアス・シルマー(a-sax & clarinet & bassclarinet)
TONE QUARTETは、いつものようなクラブジャズを意識した演奏ではなく、フリージャズのアプローチが強く全面にでている音楽を展開していた。それはきっと、今回のドラムスが塩入基弘だったからだろうが、彼は三田村管打団でも打楽器を担当していて、今夜のフリーフォームなジャズでのドラムスもなかなかのテクニックを感じたし、最初から最後までTONE QUARTETともよく息があっていて、いつもとは違う彼らのグルーヴが構築されていた。
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TONEQUARTET 刀祢直和(b) 影山朋子(vib) 関谷友加里(p) 塩入基弘(ds)
STICK UP 27 March'08 pm20:00-pm23:30
※手前味噌で申し訳ないが、nu thingsのお客さんは"儲かってなんぼ"という嫌らしい土地柄オオサカにあって、心から音楽が好きで、なによりも音楽を聴きに来てくださっている最良のマナーを持ったリスナーが多いと、つくづく思う。店側のコンセプトとして、飲食業にみられる水商売的態度を排除して、自由でクールな空気を重んじるあまり、至らない点は多々あるが、それだけは胸をはって言える。こうしたオーディエンスがもっと増えてオオサカの音楽シーンがより活気づくといいね。昨夜は平日にも関わらず年齢層の幅も広く、多くのお客さんが来て下さり、ありがとうございました。