イタリアのDEJAVU RECからリイシューされた3枚のアルバムは、去年の暮れにニッポンでリリースされた「国内ユニバーサル完全限定アナログ正規リイシュー/アナログ復刻5+1」とは比較にならないほど、現在のnu jazz、クラブジャズのツボを押さえたアルバム厳選がされている。もはやこの3枚はクラブジャズの定番であり、DJなら必携の作品だ。
BUDDY COLLETTE/THE POLYHEDRIC
(DEJAVU REC DJV 2000036)
ウェストコースト・ジャズを代表するフルート、クラルネット、アルトサックスなどを操るマルチリード奏者バディ・コレットがイタリアへ渡り1961年にディノ・ピアナ、レナート・セラーニ、フランコ・チェリといったイタリアジャズ界の雄と録音したアルバム。それに加え旧ユーゴスラビア出身で哀愁のトランペッターといわれているダスコ・ゴイコヴィッチがA2 A4 B1 B2にクレジットされている。全体的にはクラブDJにはもはや定番のアフロキューバン・ジャズ「Orfeo Negro」や「Mounya Labeli Matatoo」などにみられるラテン色の強いハードバビッシュなアルバムだ。「Orffo Negro」以外の7曲すべてはバディ・コレットのオリジナル曲。
A:1.Orfeo Negro 2.Blues For Nicola 3.Mouny Labeli Matatoo 4.Paddy
B:1.A Taste Of Fresh Air 2.Pickford Street 3.Skater For Mater 4.Blues
cover design by Renzo Clerici
cover foto by Camera Color Milano
Buddy Collette(cl,as,fl) Dusko Gojkovic(tp) Dino Piana(tb) Renato Sellani(p) Franco Cerri(g) George Joyner(b) Jimmy Pratt(ds)
supervision Jimmy Pratt. edited by gurtler Bros.Milano ITALY
GIL CUPPINI QUINTET/Gil Cuppini Quintet
(DEJAVU REC DJV2000037)
MEAZZI EDIZIONI DISCOGRAFICHEからリリースされていたBasso Valdambrini QuintetのドラマーであるGil Cuppiniの「SAME」がリイシューされた。これは58、59年のセッションが収録されたもので、メンバーはBASSO VALDAMBRINI、RENATO SELLANI、GIROGIO AZZOLINI、ERALDO VOLONTEなど、イタリアン・ジャズを代表するそうそうたるメンバーがクレジットされている。GERRY MILLIGANの「BERINE'S TUNE」、MILES DAVIS「WALKIN」、ART BLAKEY「MOANIN'」等の有名なジャズのカヴァーとアフロキューバンなオリジナル「IL NORD」などで構成されている。収録されている全13曲のハードバップからアフロキューバンまでのグルーヴは、現在のクラブジャズのバイブルとなる仕様だ。
A:1.The Drums 2.Bernie's Tune 3.Il Nord 4.Moanin' 5.Topsy 6.L'uomo Dal Bracio D'oro
B:1.Duo 2.Circeo 3.There's A Small 4.Il Vecchio 5.Walkin' 6.Lover Man
7.I'll Remember April
Gil Cuppini(ds) L.Gullin(bs) O.Vandmbrini(tp) S.fanni(tp) G.Basso(ts)
E.Volonte(as) Renato Sellani(p) G・Azzolini(b) E・Righhello(p) G・Buratti(b)
ENZO SCOPPA QUINTET/STANDARDS
(DEJAVU REC DVJ 2000038)
50年代からローマの伝説的なジャズ・コンボ Modern Jazz Gang で活躍するイタリア・ジャズ界の重鎮、エンゾ・スコッパのスタンダード・ジャズ集。「The End Of Love Affair」「East Of The Sun」ハンク・モブレーの「 This I Dig Of You 」ボサノバ・ナンバー「Eu E Voce」エンゾ・スコッパのオリジナル「Blue Zone」などの6曲のスタンダード・ジャズ・ナンバーで構成されたアルバム。クール、モード、ハード・バップなどのセンスいい選曲がされてあり、こうしたジャズもnu jazzやFinn Jazzをイニシエーションしたクラブジャズ・ファンの耳にはもう充分通用するだろう。
A:1. The End Of Love Affair 2. East Of The Sun 3. Five Hundred Miles
B:1. This I Dig Of You 2. Blue Zone 3. Eu E Voce
arrangements by Enzo Scoppa
Enzo Scoppa(ts,ss) Gianbattista Gioia(flh) Claudio Colasazza(p)
Francesco Puglisi(b) Amedeo Ariano(ds)
recorded at Stefano Di Battista Studios Rome ITALY
コメント ( 2 )
25日の「A NEW BEGINNING−Hard Swing Bop−」は今回紹介されたものもDJイングされるのでしょうか?
今から楽しみです。
投稿者: 東山 聡 | 2008年01月19日 00:55
日時: 2008年01月19日 00:55
nu jazzやclub Jazzのイヴェントに行っても、DJイングされるのは多くがハウスにおける4つ打ちドンドン・ジャズ・テイスト・グルーヴで、「ファイヴ・コーナーズ・クインテットの最初にリリースされた10インチなんて誰も持っていなんだ」というのが、いまのDJたちの実情だ。だからnu jazzがクラブでかかってクラウドが踊ってるなんて現場に遭遇したことがない。当日は100%純粋なクラブジャズ・グルーヴを構築します。勿論このイタリア盤もリストに入っています。気張らずラフに楽しくハードバビッシュなDJ遊びしてますので、気楽にお茶でも飲みに来て下さい。
投稿者: 阿木 譲 | 2008年01月19日 18:29
日時: 2008年01月19日 18:29