EERO KOIVISTOINEN

FINN JAZZの重鎮イーロ・コイヴィストイネン(Eero Koivistoinen)のアナログ・リイシュー盤2枚

北欧フィンランドのジャズ・サックス奏者、イーロ・コイヴィストイネン(Eero Koivistoinen 1946年1月13日生)は60年代の半ばにジャズシーンにデヴューして以来フィンランドのジャズシーンでは最重要人物で、KERKKO KOSKINEN,VERNERI POHJOLA & UMO JAZZ ORCHESTRA「AGATHA」で紹介した1975年の創設以来のUMO Jazz Orchestraでも重要な役割を果たしている。イーロの活動は簡潔なジャズのソロ演奏から大規模な管弦楽曲、ジャズバレーのアンサンブルまでに及び、ここ数年間は特にアフリカ音楽への関心が強まり、セネガルの伝統的な打楽器「サバール」のリズムと、シンセサイザーの電子音との調和という実験的な試みでもあるEERO KOIVISTOINEN / EERO KOIVISTOINEN & SENEGALESE DRUMS(EK-PRODUCTION:PROCD009)というアルバムなども発表している。彼の名前を知ったのは勿論The Five Corners Quintetの「Chasin' the Jazz Gone By」であるが、このアルバムでは5曲テナーサックスで参加していた。去年この2枚のレコードをリリースしている同じSAHKO RECORDINGSレーベルから「JAZZPUU」シリーズ5番としてイーロの「BOOTS & ROOTS」という12インチもリリースされていた。CDは去年先行発売されているが、今回アナログ盤でリイシューされた「ODYSSEUS」は1969年に、「FOR CHILDREN」は1970年にリリースされたもので、FCQでFinn Jazzに魅了されたnu jazzファンは、すでにこうしたアルバムを聴いていて当然だろう。

EERO KOIVISTOINEN KVINTETT & SEKSTETTI/ODYSSEUS(Jazz puu10/OTA LP69)

A:1. Odysseus
2. For fun
3. Traneology
B:1. Sleeping
2. So nice
3. Country jive

Eero Koivistoinen: sopraano, alt- ja tenorisaksofoni
Bertil Lövgren: trumpetti
Pentti Hietanen: piano
Pekka Sarmanto: basso
Reino Laine: rummut
Juhani Aaltonen: tenorisaksofoni and ja huilu
Finnvox Studios 15,17,10 1969
Engineer Antti Joki

EERO KOIVISTOINEN/FOR CHILDREN(Jazz puu11/OTA LP72)

A:1. Five Blue Tones
2. For Children I
3. For Children II
4. For Children III
B:1. Bitter-sweet
2. Folk Song arr. EK
3. Boots & Roots
4. Roots & Boots

Eero Koivistoinen Music Society:
Esko Rosnell, drums
Pekka Sarmanto, bass
Eero Koivistoinen, sopr. sax. & tenor sax
Attila Berger, Jukka Tolonen, guitar
Mike Koskinen, trump.
Don Bane, Pentti Hietanen, Eero Ojanen,
piano & el piano
Comp. & arr. Eero Koivistoinen
Recording Finnvox, Helsinki
Engineer: Antti Joki
Cover: Kimmo Kaivanto

http://www.eerokoivistoinen.com/
http://www.sahkorecordings.com/

http://www.nu-things.com/blog/2007/11/kekkoo_koskinenverneri_pohjola.html

コメント ( 3 )

このひとのアルバム、一枚持ってたんです。が、本人以外がNYのミュージシャンだったので、売っちゃったんです。こうしたいわゆるクラブ系のジャズを考える時に、ジャズにおける「白人的なもの」というのが非常に気になります。

阿木 譲 :

ヨーロッパの人々、あるいは白人によるジャズとはイーロ・コイヴィストイネンのアルバムタイトルにあるように、ヘレニズム期(紀元前3世紀)にはすでにアレキサンドリアで写本が存在し、ローマ時代にはこの『オデュッセウス』や『イリアス』を暗唱するのがひとつの教養であったように、ギリシャの叙事詩などや、キリスト教、バロキシズムなどの歴史観、精神性がすべての創造の原点にあるとも考えられる。こんなこと言ってるけど、まあ、あまり難しく考えないことだな。単純に言えば、クラシックでの音楽理論を彼らはある程度キッチリとおさえながらジャズをやってるってことかな。

東山 聡 :

ODYSSEUS聴きました。jazzを聴きはじめて、まだ日の浅い僕なんか、「これがFive Cornersの新曲だよ」と言われたら、ウノミにしてしまうくらい新しく新鮮な感覚なんですね。 40年前の録音とは、とても思えませんでした。

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2007年11月24日 03:36 に投稿されたエントリーのページです。

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