The Music Of Esa Pethman/THE MODERN SOUND OF FINLAND(WHAT MUSIC 0927-40790-1)
Pekka Gronowはこの「The Modern Sound Of Finland」のライナーノーツに、Esa Pethmanのジャズ・アンサンブルを聴いて1910年代のロマンチック・コンポーザーを想起したと書いている。この時代のクラシックでのロマン派といえばボクにはシェーンベルクだが、やはりヨーロッパ・ジャズや北欧ジャズにクラシックは切っても切れない関係にある。このアルバムはチャーリー・パーカーに大きな影響を受けたというテナーサックス奏者、エサ・ペスマンのリーダー作で、後にSuomi Jazzersでその名を知られるようになる当時まだ若いミュージシャンたちによるアンサンブルで録音されていて、フルートをシベリウス・アカデミ−(音楽学校)で学んだエサ・ペスマンならではのストリングスの多様、オーケストレーションによる編曲がされており、オリジナルは66年に発表され04/08/2003にリイシューされたFINN JAZZを象徴した作品でもある。シベリウスの名前がでたついでに書いておくが、フィンランドの作曲家であるジャン・シベリウス( Jean Sibelius 1865-1957 ❶)には「交響曲フィンランディア」 という曲があって❷、この曲や「The Modern Sound Of Jazz」に底通しているメランコリックなリリシズムは現在に通じる暗さでもあるように感じているがどうだろう。Finn Jazzが生まれる地理的条件として❸でみられるスケープが彼らの生活に密接に関係しているのだ。この「THE MODERN SOUND OF FINLAND」は勿論ファニチャーなどのスカンジナヴィアン・モダンに通じるおシャレなジャズである。
1.Blues For Duke 2.Shepherd Song 3.Etude No,1 4.mr. Peter 5.Blues Fantasie 6.Finnish Sohnapps 7.Lullaby 8.Disillusion 9.Al Secco 10.Nina's Dream
Tuotantp:Johan VIkstedt Aabitys:Jouka Ahera Layout:Jukka Pellinen Kansikuva:Kalie Kultala
❶http://web.abo.fi/fak/hf/musik/Sibelius/JP/
❷http://www.youtube.com/watch?v=RDzIpg3bEEM&feature=related
❸http://www.youtube.com/watch?v=_eTIa1KSkeI&feature=related
新年早々やっと巡り会った中古盤ブルーノートのDONALD BYRD「Slow Drag」、それにWhat MusicからのJacques & Micheline Pelzer Quartet「Song For Rene」などなどリイシュー数枚と、このEsa Pethmanのアルバム「Modern Sound of Finland」がボクのレコード初買いというのも、なにかこれから1年の音楽状況を示唆しているものかも知れないな。今年も中古盤巡りとリイシューもので終わりそうだな。
Comment (3)
The Modern Sound of Finland 僕はCDを買ったのですが、アナログ盤も出てたんですね。
最後の曲Nina′s Dreamは、涙が出る程せつなくなります。
投稿者: 東山 聡 | 2008年01月04日 23:44
日時: 2008年01月04日 23:44
表面は誰もが明るく幸せなフリをしているけれど、
実は誰もがNina's Dreamの曲のようにブルーで孤独なんだ。
それを素直に言葉にだせなくて、よけい屈折してしまっている。フィンジャズと、そうしたいまの時代意識は微妙にシンクロしているよ。
投稿者: 阿木 譲 | 2008年01月06日 03:41
日時: 2008年01月06日 03:41
まったくその通りですね。僕自身も昨年は、部屋でこの曲を聴いて、自分の中にある閉塞状況と対峙してたように思います。今年はそのような、心の膿を出し切ってしまいたいとつくづくそう思ってます。それは、想像出来ないくらいに激痛を伴うのでしょうが。
覚悟を決めて生きていきます。
投稿者: 東山 聡 | 2008年01月06日 09:20
日時: 2008年01月06日 09:20