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Do we need holes?

3つボタンのアイヴィのVANのスーツを着ることがオシャレだったモッズにイカれていた60年代の若い頃、ファブマブという言葉があった。モッズ友だちのことを指してそう呼びお互いの仲間意識を高めていた。名前は忘れてしまったが、東京の青山にあった地下の小さなサイケなアングラバー(いまではダサいけど、当時アングラという言葉はとてもカッコよかったんだ。)や、赤坂のムゲンというディスコなどで60年代のファンクやソウルをダンスミュージックに明け方までよく踊っていた。音楽にはTRIBALISMという同族意識があり、それは音楽を核にした人と人とのコミュニケーションのことを象徴していうのだが、ロックであれファンクであれ、60-70年代はディスコでもクラブでもライヴでも、音楽を中心に人が集まり、そのなかで同じ価値観/世界観を持つ人々が、トライバリズムという言葉で結ばれ、固く熱いコミュニケーションが確立されていた。ところでいまではクラブでの音楽は二次的な刺身のツマで、ただのストレス発散のパーティピープルのためのBGM的意味でしかない。過去の話は滅多にしないのだが、jaz'room"nu things"で第2、4週目の火曜日にファンク、ソウル、ジャズ、ラテンで躍るをコンセプトで展開しているHit the spot!の DJ Taizoの選曲するDJイングを聴いていると、どうしても当時の事を思い出してしまうので、ついこんな書き出しになってしまった。TAIZOがDJでやりたいことは痛いほど分かっているよ。でもDJがひとりでやれることは、正直に言うけどBORN TOO LATEだよ。いまが60年代ならキミのDJとしての野望と大きな夢は叶えられるだろう・・・。クラブミュージックが表出してきたサンプリング、リミックス、シミュレーションの記号が氾濫していた80年代の終わりや、90年代のガラージュやアシッドハウス、レイヴ、ブリープ、アブストラクトの頃までのDJの存在はミュージシャンから音楽を奪い取るほどカッコよかったし、DJも凄いやつが多く存在していた。でも、BORN TOO LATEだよ。だけど、TAIZOのやってるファビュラス・ヴァイブレーションズには多くの可能性がみえているし、期待してるよ!

そのDJ TAIZO率いるクルー、ファビュラス・ヴァイブレーションズ(FABULOUS VIBRATIONS)は、毎月第4週火曜にjaz' room nu thingsで、主に60年代後半から70年代にかけてのアメリカのブラックミュージック(ファンククラシック)を生演奏しているのだが、その曲にDJ TAIZOがDJとしての感覚をコンパイルしていて、現代に通じる音楽として見事にRE:FUNK、RE:SOULしている。このDJ TAIZOの戦略/方法はボクがHARD SWING BOPでやろうとしている古い50年代のジャズ、ハードバップに概念作用という手術を施し、新しい音楽として再生させようとしていることと変わらない。まだ誰も気付いていないけれど、NEW COMPILE(目的のもとに資料などを集め、新たなものに編集し作り上げる)やNEW CONCEPTION(新たな概念作用、構想、着想、創案)という先端のDJ的戦略は、この21世紀ならではの創造の新しい手法で、そのことを感受性豊かなTAIZOは感覚的に見抜いている。それには驚いた。ファビュラス・ヴァイブレーションズのメンバーはタニーマン(g)、フレッシュ(b)、ショウイチ(or)、ウメ(dr)、ヨーイチロー(tb)、ニーナ(ts)、ヒガシ(as)、COVO(tr)、タイゾー(mc)の9人編成で、メンバーの結束も固く、そろそろ彼らの活動がブレークスルー(break-through)する気配を感じる。それは回を重ねる度に女性のギャラリーが増えてきていて、いい空間を構築しているし、ダンスミュージックとしてなくてはならないエモーショナルな強いグルーヴも兼ね備えている。おそらくここから新しいなにかが始まるだろう。いや、もう始まっているんだ。

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2007年03月28日 02:28に投稿されたエントリーのページです。

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